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おきなわの魅力
Nature
世界も注目する豊かな自然
亜熱帯に属する沖縄では、1年を通じて寒暖差の小さい気候のもと、貴重な自然環境が育まれました。「美ら海」とも呼ばれる透明度の高い海では世界有数のサンゴ礁が育ち、それを住みかとする色とりどりの魚たちが群れ集います。国立公園に指定されているやんばるや西表島には手つかずの原生林が広がり、国の天然記念物をはじめとする貴重な動植物が、太古からの命の営みを続けています。独自の進化を遂げてきた生き物も多いため、沖縄は「東洋のガラパゴス」ともいわれており、その自然は日本の大きな財産でもあります。こうした自然環境を満喫できるカヌーやトレッキング等のアクティビティは感動の体験となるでしょう。
History
独自の歴史・文化
沖縄は、かつて琉球という独立国でした。琉球王国は15世紀に始まって450年続き、この間、中国や日本、東南アジアなどと深い関わりを持ちながら発展を遂げました。その分野は美術・工芸から芸能・音楽、庶民の衣食住にまで至ります。第二次大戦後はアメリカの影響も大きく、タコライスといったグルメや、オキナワンロックと呼ばれる音楽などに文化の融合が見られます。一方では統一王朝成立以前から各地で城(グスク)や陵墓が築造され、歴史的・文化的遺産として世界的に高い評価を得ています。北は今帰仁城跡から南は斎場御嶽まで県内9つの遺産が世界遺産に登録されています。このように沖縄は日本本土とは違った歴史を刻みながらも、外来文化を巧みに取り入れて独自の文化を花開かせてきたのです。
Culture
文化の華・芸能と工芸
沖縄文化の特徴は、独自性を持ちながらも外来文化を融合して発達してきたこと。代表的なジャンルのひとつは芸能です。音楽は、中国からの外交使節団をもてなすため、琉球王府が奨励した三線を核として洗練されてきました。こうした琉球音楽とともに発展した琉球舞踊、無形文化遺産に登録された組踊、また地域の色を残したエイサーなども今なお強い魅力を放っています。一方、工芸は琉球王国の時代から育んできた伝統文化の華といえます。地元の土を練って作られ、手触りに温もりも感じられる焼き物・やちむん、鮮やかな色と細かな気泡が特徴的な琉球ガラス、技術の高さで日本でも屈指とされる織物、風物を色鮮やかに描く染物・紅型など、多様な分野で高い芸術性を誇っています。
Food-culture
多くの人に愛される食文化
個性的かつ多様な沖縄の文化。「食」もそのひとつで、国内唯一の亜熱帯気候であることが緑の濃い野菜や、カラフルな魚たちなどの食材によく現れています。さらに、中国、日本、東南アジアなどからの外来文化も沖縄の食に大きな影響を与えました。琉球王国時代には中国使者のもてなしのため、王府が中国に料理人を送り出すこともあり、その結果料理人の技術を結集した華麗な宮廷料理が育まれます。一方で、庶民の間では手に入る食材を活用しつつ「医食同源」の考え方を反映した料理が発達し、これによって世界に名だたる長寿の島を実現したとも言えます。また、戦後になるとアメリカ文化の影響も受けるなど、時代の変遷とともにさらに国際色豊かな食文化を築き上げ、県民や観光客に広く愛されています。